突然の腰痛・ぎっくり腰の対処方法

柔道整復師が解説!腰痛・ぎっくり腰で病院や整骨院に行けない時にできること

患者様に知っておいて欲しい知識
◆最終更新日: 2024年06月20日 05:52:42
厚生労働大臣免許:柔道整復師

【 このページの監修者 】

このページは、厚生労働大臣免許の柔道整復師のあゆむ整骨院院長が、解剖学、生理学、運動学、病理学概論、一般臨床医学、外科学概論、整形外科学、柔道整復理論などの知識を元に作成しています。

動けない程の腰の痛み・ぎっくり腰でも大丈夫。落ち着いて対応しましょう。

このページでは、これまで様々な腰痛・ぎっくり腰患者様を診てきた柔道整復師が突然の腰の痛み・ぎっくり腰の対処方法について説明をします。
腰の突然の痛みというと有名なのが「ぎっくり腰」ですが、ひどいぎっくり腰になると「激痛で身体を動かせない」事も少なくありません。 動けないようなぎっくり腰になっても大丈夫です。このページの情報を読み落ち着いて対応してください。

腰痛の種類

腰痛といっても下記のような症状があり、その原因は様々です。原因の診断には整形外科を受診することが必要ですが、ひとつの判断基準として下記をご参考下さい。
本ページでは、「急性腰痛・ぎっくり腰」に絞り説明をさせて頂きます。

重いものを持ち上げた、かがんた時、くしゃみをした時、靴を履こうとした時などから急に痛くなった腰痛

急性腰痛・ぎっくり腰

高い所から飛び降りた・尻もちをついた後から痛む腰痛

腰椎圧迫骨折

お尻や足に響く痛みや痺れのある腰痛

腰椎椎間板ヘルニア・坐骨神経痛

15歳未満のスポーツをしている若者の腰痛

腰椎分離症(腰椎すべり症)
バレーボールやバスケットボール、バトミントンなど腰を後ろに反らせる動作の多いスポーツをする若者に多く見られます。

知っておいてほしい危険な腰痛

【 重要 】腰の痛みにも様々な原因がありますが、特に下記のような症状がある腰痛は、必ず「整形外科」の受診をおすすめします。

下記のような症状がある場合は、早急に医療機関にご相談下さい。
  • ・発症した年齢が20歳未満か55歳以上の腰痛
  • ・時間や活動性に関係ない腰痛:安静にしていても痛い腰痛
  • ・胸に痛みのある腰痛
  • ・悪性腫瘍の病歴・長期間にわたるステロイド剤の使用歴・HIV感染の既往歴
  • ・原因不明の体重減少を伴う腰痛
  • ・広い範囲の神経症状を伴う腰痛
  • ・身体の変形:背骨に変形がある腰痛
  • ・発熱を伴う腰痛
  • ・栄養不良

腰のどこが痛いか?

痛む場所による腰痛の原因の違い

腰に痛みが出た場合、痛む場所によりある程度のどの組織が痛みを発してるのかを判断することができます。ただし、痛みが出だした時で特に炎症がひどい場合は、腰全体に痛みを感じてしまい、痛む場所が特定できない場合もあります。このことからも、痛む場所がわからない場合は「炎症が強い」ということになりますので、アイシングが有効になります。

筋・筋膜性障害 腰の右側が痛い、左側が痛いなど左右がはっきりとしている痛みは筋肉が原因とあることが多くあります。この筋・筋膜性が原因の腰痛は、比較的治癒が早い印象です。
椎間板・椎間関節障害 背中や腰の真ん中に痛みがある場合は、椎間板・椎間関節性障害の可能性が高くなります。筋肉ではなく、椎間板や関節の障害となるため、比較的痛みが長続きしやすい印象です。
仙腸関節障害 腰の下の方で、真ん中から少し左右にずれた箇所に痛みを感じる場合は、仙腸関節障害となります。仙腸関節障害は、男性より女性の方が多く、比較的痛みが長続きしやすい印象です。

専門家が教えるぎっくり腰なった時にやるべきこと

※つま先立ちができない、足に力が入らない、ひどい痺れがあるなど、ぎっくり腰ではなく「骨折」や「腰椎椎間板ヘルニア」などが疑われる場合は、必ず医療機関をご受診ください。

その1:痛すぎてほとんど動けない。腰のどこが痛いかもわからない程のひどい腰痛・ぎっくり腰の場合

(1)まずは冷やす(アイシング)します。
(2)冷やすことにより、少しでも身体を動かせるようになったら、少しずつでもいいので身体を動かしていきます。
※本当に少しの動きでもいいです。ex)寝ころんだ状態で、身体全体を揺するなど・・・
(3)再度冷やします。
(4)少しでも痛みがましになったら、再度できる範囲で身体を動かしていきます。立ち上がえり歩けるようなら歩いて下さい。
(5)再度冷やします。
(6)歩きながら、身体を動かせるようなら、できる範囲で身体を動かしていきます。
以下、繰り返し。

正しいアイシングの方法はこちらのページをご覧ください。

その2:動けないわけではないけど、靴下がはけないなど痛みがひどい腰痛・ぎっくり腰の場合

(1)冷やしたり・温めたりせずに歩けるならなるべく歩き、身体を動かしていきます。
(2)ストレッチなどの運動はかえって痛みがひどくなる場合がありますので、ウォーキングや無理ない程度の日常生活を送ってください。

その3:腰が痛くて、今後ひどいぎっくり腰になりそうで怖い場合

ひどいぎっくり腰なりそうだからと言って、安静にはしないでください。骨折やヘルニアのない腰痛やぎっくり腰は、「動いて」治すが基本となります。 これまで、数多くのぎっくり腰や腰痛の患者様を診させて頂きましたが、腰が痛くなった時「安静」にしていても、「動いていても」翌日腰の痛みがひどくなる時はなります。
逆に、翌日腰の痛みが改善される方は「安静にしていた人」よりも「できる範囲で身体を動かしていた人」の方が多いということがわかりました。

まとめ

ここまで読んで頂いた方はもうおわかりかもしれませんが、ぎっくり腰などの腰の痛みは「動いて治す」が基本となります。ぎっくり腰の痛みは、「この痛みは一生治らないんじゃないか?」と不安になるほどの痛みを感じることも少なくありません。
今は痛くても大丈夫です。動けばよくなると信じて、少しずつできる範囲で身体を動かして下さい。 また、余談になりますが、このページの最初の方で案内した「筋・筋膜性障害」が原因の腰痛・ぎっくり腰は、当院でも導入している「ハイボルテージ」という電気治療がよく効きます。腰の左右どちらかが痛くて、少しでも早く痛みを改善されたい場合は、ご近所でハイボルテージ治療をされている治療院を探してみて下さい。

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