肩甲骨周辺のムズムスを改善

当院独自の施術で肩こりを改善

肩甲骨のムズムズ
◆最終更新日: 2025年12月11日 13:59:28
厚生労働大臣免許:柔道整復師

【 このページの監修者 】

このページは、厚生労働大臣免許の柔道整復師の宇治小倉あゆむ整骨院院長が、解剖学、生理学、運動学、病理学概論、一般臨床医学、外科学概論、整形外科学、柔道整復理論などの知識を元に作成しています。

肩甲骨のムズムズを解消するために・・・・

当院には、肩甲骨がムズムズするという症状でご来院される方多くいらっしゃいます。ここでは、肩甲骨のムズムズ感の原因、関連する解剖学的組織、そして解決方法について説明をさせて頂きます。

※本記事は情報提供を目的としており、医師の診断に代わるものではありません。症状が続く場合は専門医にご相談ください。

肩甲骨の奥が「ムズムズ」する…!痛くないけど不快なその正体と3つの原因

「肩甲骨の奥の方がムズムズする」 「痒いような、重だるいような、言葉にできない不快感がある」 「マッサージを受けても、手が届かない深層がスッキリしない」 背中に感じるこのような違和感に悩まされていませんか?痛みではないため周囲に理解されにくく、「ただの肩こり」と片付けられてしまうことも多いこの症状。 しかし、そのムズムズは単なる筋肉疲労だけでなく、神経の圧迫や、時には内臓からのサインである場合もあります。また、「むずむず脚症候群」と同様病態である可能性も否定できません。 このページでは、肩甲骨の奥のムズムズ感を引き起こす主な原因を、筋肉・神経・内臓・脳のメカニズムから徹底解説します。

なぜ「ムズムズ」するのか?主な3つの原因

痛みではなく「ムズムズ」と感じる場合、一般的な肩こりとは異なるメカニズムが働いていることが考えられます。肩甲骨の周辺、肩甲骨の奥の方がムズムズすると感じる主な原因を4つご案内します。

(1)慢性的な筋肉の「酸素不足」、いわゆる血流が悪い状態

最も多い原因がこの酸素不足、いわゆる血流が悪い状態です。肩甲骨と背骨をつないでいる「菱形筋」などの深層にある筋肉が硬直し、血管を圧迫して血流が悪くなっている状態です。 血流が悪くなると筋肉が「酸素不足」になり、これが脳へ「痛み」の一歩手前の不快感・違和感のムズムズ感として伝わることが多くあります。。じっとしていると辛く、動かすと少し楽になるのが特徴です。

(2)神経の知覚異常

背骨から出ている神経が、硬くなった筋肉や姿勢の悪さによって挟み込まれ、圧迫されている状態です。 「知覚異常性背痛」と呼ばれ、痒みや「皮膚の下を何かが這うような感覚」を伴うのが特徴です。皮膚を掻いても治まらないため、かない不快感を感じる症状です。

(3)首(頸椎)からの放散痛

「背中なのに首?」と思われるかもしれませんが、肩甲骨周辺の神経は首(頸椎)からつながっています。スマホ首やストレートネックによって頸神経が圧迫されると、その信号が背中に飛び、「放散痛」や「違和感」として現れることがあります。

【セルフチェック】肩甲骨の片側だけ?両側?場所でわかる原因の違い

右側だけムズムズ
  • 利き手(右)の使いすぎ

    利き手(右)を酷使しすぎると、右の肩甲骨周りを常に緊張させてしまい血流が悪くなる可能性があります。
  • 肝臓・胆嚢のサイン

    肝臓や胆嚢の神経は右肩甲骨付近と関連があります。脂っこい食事やお酒の後に悪化する場合、内臓の疲れによる関連痛の可能性があります。
左側だけムズムズ
  • 胃腸の不調

    胃の疲れや胃炎は、左側の肩甲骨内側に違和感として現れやすい傾向があります。
  • 心臓のサイン

    稀ではありますが狭心症などの前兆として、左肩から背中に重苦しさが放散することがあります。
両側ムズムズする
  • 姿勢不良

    姿勢がわるくなると首から背中に負担がかかりその結果背中全体が緊張してしまいます。
  • 自律神経の乱れ

    ストレス過多により交感神経が優位になると、背中全体の血管が収縮し、ザワザワ・ムズムズとした感覚が生じます。

病院で検査しても「異常なし」と言われる場合、以下の可能性もあります。

背中に出る「むずむず脚症候群」

背中に出る「むずむず脚症候群」 は脚だけでなく、背中や腕に症状が出ることがあります。
特徴: 夕方から夜にかけて悪化する。「じっとしていると苦しく、動かすと楽になる」。
原因: ドパミン機能の低下や、鉄分不足が関係していると言われています。

特徴

夕方から夜にかけて悪化する。「じっとしていると苦しく、動かすと楽になる」。

原因

ドーパミンの機能の低下や、鉄分不足が関係していると言われています。

脳の誤作動

長期間のストレスや痛みが続くと、脳が感覚に対して過敏になり、服の摩擦やわずかな筋肉の張りを「強い不快感(ムズムズ)」として誤認識してしまう状態。

柔道整復師の私が肩甲骨ムズムズに悩んでいた時のこと

このページを作成している私も実際に「肩甲骨のムズムズ」に悩まされた1人でした。
症状の始まりは、夜に自宅でカーペットの上に寝転んでテレビを見ている時でした。なんか左の肩甲骨のあたりに違和感があるなと・・・そんなこんなで、あまり気にせずに過ごしていたある夜。左側の肩甲骨の奥の方が、明らかにムズムズとして気持悪いことに気づきました。肩甲骨の奥というか、内側がムズムズとして、気になって仕方がなく、寝入るまでずっと気になっていました。ほんと気持ち悪いんですよね。内側だから手で触れない、ほぐせない、搔けないですから。その日から毎日気になって気になって仕方がなかったです。肩甲骨を身体から剥がして裏側の悪い箇所を治して欲しいってほんとに思ってました。そんな時もありましたが、今はあおの時が嘘のようにムズムズ感もないですし、再発もしていません。実際どうやって改善したかというと、私の場合は肩甲骨をよく動かくすということしかしなかったです。仕事中も自宅にいる時も、ムズムズ感を感じたらとにかく肩甲骨を動かす。きちんと動かせると楽になるんですよね。しばらくの間は、しょっちゅう肩甲骨を動かしまくっていましたが、いつのまにか肩甲骨のムズムズ感もなくなり、今はほとんど肩甲骨を動かすことはありません。
その時に実際に行っていた運動は、このページでも案内していますので、是非参考にしてみて下さい。
※この情報はあくまで、私の体験談です。ご了承下さい。

ムズムズを改善するためできること

(1)エクササイズ

肩甲骨がムズムズして眠れない、イライラする、とりあえず今すぐなんとかしたい!という方は、まず下記のエクサイサイズをやってみて下さい。

肩甲骨周辺の筋肉をストレッチすることで、緊張をほぐし、血行を促進します。また、筋力トレーニングにより、筋肉のバランスを整えることも重要です。具体的なストレッチとしては、肩甲骨を寄せたり、首をゆっくりと左右に動かしたりする菱形筋の筋緊張を緩和するエクササイズが効果的です。

姿勢の改善

肩甲骨周辺の筋肉がほぐれた後は、肩甲骨を正しい位置にリセットします。

良い姿勢を保つことで、肩甲骨周辺の筋肉の緊張を軽減できます。特に肩甲骨の位置を正しい位置(スタートポジション)に戻すこと、正しい位置を意識することは肩甲骨のムズムズ感の解消に重要となります。
肩甲骨を正しい位置を戻す方法は、下記動画を参考にして下さい。

首も凝ってる場合のエクササイズ

肩甲骨周辺だけじゃなく、肩も首もつらい人は、下記のエクサイズもやってみて下さい!

僧帽筋をロックし、首を動かすことにより肩や首の違和感や痛みの原因となる肩甲背神経と副神経の絞扼を改善します。

(2)鉄分の補給

「夜にムズムズが強くなる」場合は、隠れ貧血や鉄分不足の可能性があります。食事やサプリメントで鉄分を意識的に摂取してみるのも一つの手です。

病院へ行くべき目安

多くの場合はセルフケアで改善しますが、以下のような症状がある場合は、早めに医療機関(整形外科または内科)を受診してください。
(1)安静にしていても痛みが強い。
(2)発熱、吐き気、冷や汗を伴う。
(3)手足にしびれがある。
(4)夜も眠れないほどの不快感がある。

肩甲骨のムズムズに関係する筋肉

僧帽筋 姿勢を維持し、肩甲骨を安定させる役割を果たしています。
菱形筋 肩甲骨を脊柱に引き寄せる筋肉で、姿勢の維持に重要な筋肉です。
肩甲挙筋 肩甲骨を持ち上げる筋肉で、肩こり・首こりに大きく関わる筋肉です。

肩甲骨のムズムズに関係する神経

肩甲背神経 肩甲骨周辺の筋肉に分布する神経です。この神経が圧迫されると、肩甲骨周辺にムズムズ感やしびれを引き起こすことがあります​​。

肩甲骨のムズムズに対する当院の施術

肩甲骨のムズムズに対する施術方針

当院ではまず、肩甲骨のムズムズの原因となっている筋肉を「つまむ・揺らす・剥がす・緩める」施術で柔らかくし、筋肉同士の滑走性の改善と神経の絞扼を改善します。また肩甲骨の動きを正常にすること、により、肩甲骨のムズムズ感と肩の動きの改善を行います。

肩甲骨のムズムズの施術内容
  • STEP1
    肩甲骨の状態や肩甲骨や首周辺の筋肉や筋膜、肩の動きをチェックします。
    まずは、肩甲骨の状態や肩甲骨や首周辺の筋肉や筋膜、肩の動きをチェックし、肩甲骨がムズムズする原因や肩の動きが悪くなっている原因を探します。
  • STEP2
    筋膜リリースや肩甲骨はがし、肩関節モビライゼーションなどを行います。
    硬くなった筋肉を緩めると同時に滑走性の改善、肩甲骨はがしや関節モビライゼーションを行い、ゆっくりと肩甲骨の動きと肩関節の動きを正常にもどしていきます。
  • STEP3
    ストレッチや肩甲骨体操など、ご自身で出来るエクササイズをご案内。
    肩甲骨、肩関節の動きが正常になった後は、その効果が長続きするようにご自身で出来るエクササイズをご案内します。 
※本記事は情報提供を目的としており、医師の診断に代わるものではありません。症状が続く場合は専門医にご相談ください。 案内地図

宇治小倉あゆむ整骨院

住所 〒611-0042京都府宇治市小倉町蓮池173-13
宇治小倉あゆむ整骨院
施術時間 平日:9:00~19:00
土・ 日:9:00~18:00(実費施術のみ)
休診日:火曜日、金曜日、祝日
駐車場 車・バイク・自転車 : 院前に駐輪スペース有
最寄駅 近鉄小倉駅:徒歩9分