産後の腰痛・骨盤ケア

産後の腰痛・骨盤ケア|根拠に基づく短期集中型の産後ケア

◆最終更新日: 2026年04月04日 13:45:55

骨盤は歪みません。産後に本当に必要なケアを、短期間で。

「骨盤が歪んでいるので何ヶ月も通ってください」——そう言われて不安になった方が、当院には多くいらっしゃいます。結論から言えば、解剖学的に骨盤が「歪む」ことは通常ありません。産後に必要なのは、妊娠・出産・育児で生じた筋肉や関節の機能的な問題を改善し、歩行を含めた身体全体をリセットすることです。

当院では根拠(エビデンス)に基づいた評価と施術を行い、全3回での卒業を目指します。回数券の販売はありません。院長専任・完全予約制で、産後のお身体に安全かつ的確な施術を提供します。

「骨盤の歪み」について知っておいて欲しい専門知識

骨盤の主要な関節である仙腸関節は、強固な靭帯と骨の形状(フォームクロージャー)によって非常に強く安定しており、その可動域はわずか数度(平均2.5度、移動距離は平均0.7mm)に過ぎないことが、X線立体写真分析(RSA)という精密計測で明らかにされています。さらに、仙腸関節に対して徒手的な矯正(マニピュレーション)を行っても、仙骨と腸骨の位置関係はRSA上で変化しなかったことが報告されています。この研究では、矯正後に臨床的なテスト結果は「正常化」したにもかかわらず、骨の位置は変わっていなかったため、「骨盤の位置を評価する徒手テスト自体が妥当ではない」と結論づけています。
つまり、「骨盤が歪んでいる」という評価そのものに問題があり、矯正で骨盤の位置が変わるという前提も成り立ちません。仙腸関節の可動性や骨盤の左右差を徒手的に評価する方法の信頼性が低いことは、ヨーロッパ骨盤帯痛ガイドラインやStatPearlsのレビューでも記載されています。
例外として恥骨結合離開がありますが、この場合は歩行が困難なほどの強い痛みを伴いますので、歩いてご来院できる時点で骨盤の構造的な問題は考えにくいと言えます。
産後の腰痛や骨盤周囲の不快感の原因は、骨盤の「歪み」ではなく、妊娠・出産による筋力低下、姿勢変化、育児動作(抱っこ・授乳・入浴など)による筋肉・関節の左右のアンバランス、そして足の構造変化に伴う歩行パターンの変化です。当院ではこれらの機能的な問題を根拠に基づいて評価し、改善していきます。

下記のような症状がある場合は当院にご相談下さい。

  • ・産後の腰痛がなかなかよくならない。
  • ・骨盤に不安定感がある。
  • ・子供を抱っこしていると腰が痛くなってくる。
  • ・肩こり、首こり、背中の張りがひどい。
  • ・妊娠前と歩き方が変わった気がする。
  • ・靴のサイズが合わなくなった。
産後の身体に起きていること

産後の腰痛・不調の原因は「骨盤の歪み」ではありません

産後の腰痛や骨盤周囲の痛みは、妊娠中のホルモン変化だけでなく、体重の変化、姿勢の変化、腹筋群の伸張と筋力低下、育児による身体的な負荷など、複数の要因が重なって生じます。妊娠中は腹直筋をはじめとする体幹の筋肉が伸張・弱化し、腰椎への力学的な負荷が増大します。産後もこの状態がすぐには回復せず、さらに抱っこや授乳などの育児動作が加わることで、筋肉・関節に左右のアンバランスが生じやすくなります。

リラキシンというホルモンが骨盤周囲の靭帯弛緩に関与することは事実ですが、リラキシンの濃度と骨盤帯の痛みの間に明確な因果関係があるかについてはエビデンスレベルが低いとされています。産後の痛みは「ホルモンのせい」「骨盤の歪みのせい」と単純に説明できるものではなく、多因子的であるというのが現在の研究の見解です。だからこそ、痛みの原因を一つ一つ正確に評価することが改善の第一歩となります。

産後の腰痛は多くの方が経験しますが、慢性化のリスクもあります

妊娠中の腰痛は約50%の女性が経験するとされ、産後直後には約67%の女性が腰痛を報告しています。大半の方は産後3ヶ月以内に回復しますが、8〜20%の方は産後2〜3年経っても腰骨盤痛が持続するとの報告もあります。産後12ヶ月の時点でも37%の女性が腰痛を報告しており、妊娠前からの腰痛歴、妊娠中の腰痛、身体的負荷の高い仕事が慢性化のリスク因子とされています。「産後だから仕方ない」と放置せず、痛みが続いている場合は早めにご相談ください。

個別化されたアプローチが重要です

産後の骨盤帯痛に対する治療は、画一的なプログラムではなく、個人の状態に合わせた個別化されたアプローチが効果的です。産後の骨盤帯痛に対して個別化されたスタビライゼーションエクササイズを実施したランダム化比較試験では、痛みの軽減・機能の改善・QOLの向上が認められ、その効果は2年後の追跡調査でも維持されていました。また、産後の腰骨盤痛に対する理学療法全般の有効性を評価した系統的レビューでも、スタビライゼーションエクササイズと徒手療法の有効性が報告されています。当院では、これらのエビデンスに基づき、お一人おひとりの状態に合わせた施術を行います。

産後は身体をリセットする絶好のタイミングです

妊娠中は体重増加と重心の前方移動により、歩行パターンが大きく変化します。歩幅の短縮、歩行速度の低下、両足支持期の延長、足の接地パターンの変化が研究で報告されています。さらに、足のアーチ(土踏まず)の低下や足の長さの増加が妊娠中に生じ、この変化は産後も元に戻らず持続することが示されています。特に初産婦で変化が顕著であったとされていますが、経産婦でも妊娠のたびに変化が蓄積される可能性が指摘されています。

足の構造変化は歩行パターンを変え、足から膝・股関節・腰へと伝わる力の制御を変化させるため、妊娠前には無かった不調が生じたり、元々あった不調が悪化する可能性があります。妊娠中の歩行パターンの変化は、重心の前方移動に対する安定性を確保するための適応ですが、産後にその歩き方が「当たり前」として定着してしまうと、不必要な筋骨格系の負荷が続くことになります。

だからこそ、これらの変化が固定化される前の産後のタイミングで歩行パターンを修正し、必要に応じてインソールで足をサポートすることが重要です。産後のケアは、単に妊娠前の状態に「戻す」だけではなく、妊娠前から抱えていた歩行の問題や不調を含めて身体全体を「より良くする」チャンスでもあるのです。

産後ケアに対する施術方針

当院では、まず産後の痛みや不調の原因を評価し改善すること、そして歩行を改善し身体全体をリセットすることを目標に施術を行います。3回での卒業を目指す短期集中型のプログラムです。

産後ケアの施術内容
  • STEP1
    痛みや不調の原因を評価・特定し、改善します。
    問診・触診・徒手テストにより、痛みの原因となっている筋肉・関節の機能的な問題を特定します。出産前後・育児動作(抱っこ・授乳・入浴など)が原因となる筋肉や関節の左右のアンバランスを関節調整と筋膜リリースで改善し、痛みの原因を取り除きます。
    ※出産後の身体は想像以上に負担を受けた状態にありますので、機能解剖学の知識に基づいた正確で慎重な技術が必要となります。
  • STEP2
    姿勢と歩行パターンを改善します。
    妊娠中に変化した姿勢や歩行パターンを評価し、骨盤に影響を与える筋・関節の調整を行います。妊娠中に生じた足のアーチの低下や歩行パターンの変化※6※7に対してアプローチし、腰痛だけでなく、肩こり・首こり・背中の張りなど育児中の様々な症状の改善を目指します。
  • STEP3
    歩行改善とインソールで効果を持続させます。
    施術の効果を持続させるため、必要に応じてインソールを作製し、日常の歩行で骨盤周囲の筋バランスを維持できるようにします。また、自宅で行えるエクササイズを指導し、再発を予防します。産後は歩行を改善する絶好のタイミングであり、インソールと歩行改善により出産前からの不調を解消できるケースも多くあります。

産後ケアに関してよくある質問

産後に骨盤は歪むのですか?

解剖学的に、骨盤が「歪む」ことは通常ありません。骨盤の主要な関節である仙腸関節は、強固な靭帯と骨の形状によって安定しており、X線立体写真分析(RSA)による精密計測では、その可動域は平均2.5度(移動距離は平均0.7mm)に過ぎないことが報告されています。さらに重要なことに、仙腸関節に対して徒手的な矯正を行っても骨の位置はRSA上で変化せず、矯正前後で「正常化」した臨床テストの結果は骨盤の位置を正しく反映していなかったことが示されています。つまり、「骨盤が歪んでいる」という評価も、「矯正で骨盤が正しい位置に戻った」という説明も、科学的な裏付けが乏しいと言えます。
例外として恥骨結合離開がありますが、この場合は歩行困難なほどの強い痛みを伴いますので、歩いてご来院できる時点で骨盤の構造的な問題は考えにくいです。産後に必要なのは「骨盤の歪みを治す」ことではなく、妊娠・出産・育児によって生じた筋肉や関節の機能的な問題を改善することです。

リラキシンが骨盤を緩めるので痛みが出るのですか?

リラキシンが骨盤周囲の靭帯弛緩に関与することは確かですが、リラキシンの濃度と骨盤帯の痛みの間に明確な関連があるかについてはエビデンスが低いとされています。系統的レビューでは、6件の研究のうち4件がリラキシン濃度と骨盤帯痛に有意な関連を認めませんでした。産後の腰痛や骨盤周囲の痛みは、ホルモン変化だけでなく、体重変化、姿勢変化、筋力低下、育児による身体的負荷など多くの要因が重なって生じるものと考えられています。

産後の腰痛は放っておいても治りますか?

多くの方は産後3ヶ月以内に自然回復しますが、8〜20%の方は2〜3年後も腰骨盤痛が持続するとの報告があります。また、産後直後に67%の女性が腰痛を経験し、回復した方の多くは6ヶ月以内に痛みが消失していますが、妊娠前からの腰痛歴や身体的負荷の高い仕事が慢性化のリスク因子とされています※4。痛みが3ヶ月以上続いている場合や日常生活に支障が出ている場合は、早めに原因を評価した上で適切なケアを受けることをお勧めします。

産後骨盤矯正は産後いつから受けられますか?

産後3ヶ月を目安にご来院ください。この頃には妊娠中に変化した靭帯の状態も安定し始め、施術が効果的に行えるタイミングです。なお、出産から1年以上経過していても施術は可能です。お身体の状態を確認して適切な施術をご提案しますので、お気軽にご相談ください。

産後に足のサイズが変わったのですが、関係ありますか?

大いに関係があります。妊娠中はホルモンの変化と体重増加により、足のアーチ(土踏まず)が低下し、足の長さが増加します。この変化は産後も元に戻らず持続することが研究で示されています。足の構造変化は歩行パターンの変化を通じて膝・股関節・腰への負荷を変化させ、様々な筋骨格系の不調につながる可能性があります。産後は歩行を見直し、必要に応じてインソールで足をサポートする良い機会です。

なぜ産後は歩行改善の好機なのですか?

妊娠中は体重増加と重心の前方移動により、歩幅の短縮、歩行速度の低下、足圧分布の変化など歩行バイオメカニクスが大きく変化します。また、足のアーチの低下は産後も持続し、妊娠中の歩行パターンがそのまま定着してしまう可能性があります。産後のタイミングで歩行パターンを修正し、インソールで足をサポートすることで、妊娠前から抱えていた不調も含めて身体全体をリセットできる可能性があります。

何回くらい通えば改善しますか?

当院では全3回での卒業を目指しています。お身体の状態が良ければ1回の通院で症状が改善するケースもあります。回数券の購入をお勧めすることはありません。産後の不調の多くは筋肉や関節の機能的な問題が原因であるため、原因を正確に評価し、的確にアプローチすれば短期間での改善が期待できます。

整形外科と整骨院は併用できますか?

はい、併用は可能です。整形外科での画像診断(レントゲン・MRI)と当院での手技的なアプローチは互いを補い合うものです。整形外科での診断内容をお聞きすることで、より精度の高い施術が可能になりますので、これまでの検査結果や診断内容をお聞かせいただけますと幸いです。また、画像検査が必要と判断した場合は、医療機関への受診をおすすめすることもあります。

産後の運動はいつから始めて良いですか?

産後の身体状況は個人差が大きいため一概には言えませんが、一般的には産後6〜8週の産褥期を過ぎた頃から徐々に活動量を増やしていくことが推奨されています。ただし、痛みがある状態で無理に運動を行うことは逆効果になる可能性があります。まずは痛みの原因を評価し、適切なタイミングと内容のエクササイズを行うことが大切です。産後の骨盤帯痛に対しては、個別化されたスタビライゼーションエクササイズの有効性がランダム化比較試験で報告されており、その効果は2年後の追跡調査でも維持されていました。画一的な「産後エクササイズ」よりも、お一人おひとりの状態に合わせた運動が重要です。

2人目・3人目の出産後も施術を受けた方が良いですか?

経産婦(2回目以降の出産)の方は、初産婦と比較して足のアーチの低下がより顕著に進行することが研究で報告されています。妊娠のたびに足の構造変化が蓄積されるため、2人目以降の出産後こそ歩行の見直しとインソールによる足のサポートが重要になります。また、出産回数が増えるほど骨盤帯の痛みのリスクも高まるとの報告もあります。前回の出産後に腰痛や骨盤周囲の不快感があった方は、今回も同様の症状が出やすい傾向にありますので、早めのケアをお勧めします。

他院で「骨盤が歪んでいる」と言われましたが、本当ですか?

仙腸関節に対する徒手的な矯正(マニピュレーション)を行い、矯正前後の骨盤の位置をX線立体写真分析(RSA)で精密計測した研究があります。その結果、10名の患者全員で矯正後も仙骨と腸骨の位置関係に変化はありませんでした。一方、臨床テスト(徒手テスト)の結果は矯正後に「正常化」しており、このことからテスト自体が骨盤の位置を正しく評価できていないと結論づけられています。つまり「骨盤が歪んでいる」と判断するためのテスト自体に信頼性の問題があり、その結果に基づいて長期間の通院を勧められている場合は、注意が必要です。

予約は必要ですか?駐車場はありますか?

はい、完全予約制です。LINE・WEB・お電話(0774-79-3343)のいずれかでご予約ください。院前に駐車スペースがございます(車・バイク・自転車対応)。所在地は京都府宇治市小倉町蓮池173-13で、近鉄小倉駅から徒歩約9分です。

宇治小倉あゆむ整骨院の施術費用

保険施術を希望される場合は、マイナ保険証・資格確認証をご持参下さい。

整体

産後ケア+歩行改善整体

1回 3,500円(税込)
お支払い方法について

(1)現金払い
(2)カード払い:Visa/Mastercard/JCB/American Express/Diners Club/Discover
(3)PAYPAY
※保険診療は現金でのお支払いとなります。

宇治市で産後ケア・産後骨盤矯正などでお困りの方へ:早めの対応が回復を早めます

宇治市小倉町・六地蔵・伊勢田・大久保・城陽市周辺から産後ケア・骨盤矯正でお悩みの患者様にご来院いただいています。完全予約制のため、お電話またはWEB予約でご予約ください。

📍 宇治小倉あゆむ整骨院
京都府宇治市小倉町蓮池173-13(近鉄小倉駅より徒歩9分・駐車場2台)
☎ 0774-79-3343|完全予約制・院長専任・回数券なし
📅 WEB予約はこちら 📞 電話で今すぐ予約する

参考文献

このページで紹介している施術方針・内容は、以下の論文・研究に基づいています。

【①リラキシンと骨盤帯痛の関連に関する根拠】

※1 Aldabe D, Ribeiro DC, Milosavljevic S, Dawn Bussey M. "Pregnancy-related pelvic girdle pain and its relationship with relaxin levels during pregnancy: a systematic review." European Spine Journal. 2012;21(9):1769-1776.
妊娠中のリラキシン濃度と骨盤帯痛の関連を評価した系統的レビュー。6件の研究のうち4件がリラキシン濃度と骨盤帯痛に有意な関連を認めず、関連を報告した2件はエビデンスの質が低いと評価。「リラキシン濃度と骨盤帯痛の関連に関するエビデンスレベルは低い」と結論。
PMCで原文を確認する →

【②骨盤帯痛の診断・治療に関するヨーロッパガイドライン】

※2 Vleeming A, Albert HB, Östgaard HC, Sturesson B, Stuge B. "European guidelines for the diagnosis and treatment of pelvic girdle pain." European Spine Journal. 2008;17(6):794-819.
欧州委員会の枠組みで作成された骨盤帯痛の診断・治療ガイドライン。仙腸関節の可動域がわずか数度であること、仙腸関節の可動性評価の信頼性が低いことを記載。骨盤帯痛は腰痛とは異なる特異的な病態であり、個別化された評価と治療が必要であると結論。
PMCで原文を確認する →

【③仙腸関節の評価・病態に関する根拠】

※3 Davis D, et al. "Sacroiliac Joint Injury." StatPearls [Internet]. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2024.
仙腸関節の病態・診断・治療に関する包括的レビュー。仙腸関節の可動性および骨盤の対称性に関する研究は、診断における信頼性が低いことを報告。触診や徒手テストによる骨盤の「歪み」の評価には限界があることを記載。
StatPearlsで原文を確認する →

【④産後腰痛の有病率と回復の時間軸】

※4 Östgaard HC, Zetherström G, Roos-Hansson E. "Postpartum low-back pain." Spine. 1992;17(1):53-55.
817名の女性を対象とした産後腰痛の前向き研究。産後直後に67%の女性が腰痛を経験し、12ヶ月後の追跡調査では37%が腰痛を報告。回復した方の多くは6ヶ月以内に痛みが消失。妊娠前の腰痛歴と身体的負荷の高い仕事が、12ヶ月時点での持続的な腰痛に最も強く関連する因子であると報告。
PubMedで原文を確認する →

【⑤産後腰骨盤痛の回復と慢性化に関する根拠】

※5 Wu WH, Meijer OG, Uegaki K, et al. "Pregnancy-related pelvic girdle pain (PPP), I: Terminology, clinical presentation, and prevalence." European Spine Journal. 2004;13(7):575-589.
妊娠関連骨盤帯痛の用語・臨床像・有病率に関する包括的レビュー。大多数の女性が産後3ヶ月以内に自然回復するが、一部の女性は長期にわたって症状が持続することを報告。骨盤帯痛の定義と分類の国際的な標準化に寄与した論文。
PubMedで原文を確認する →

【⑥妊娠による足の構造変化の持続に関する根拠】

※6 Segal NA, Boyer ER, Teran-Yengle P, Glass NA, Hillstrom HJ, Yack HJ. "Pregnancy leads to lasting changes in foot structure." American Journal of Physical Medicine & Rehabilitation. 2013;92(3):232-240.
49名の女性を対象とした縦断研究。妊娠第1期と産後19週で足の計測を実施。アーチ高と足の剛性が有意に低下し、足の長さが増加。これらの変化は産後も持続することを報告。足のバイオメカニクスの変化が膝・股関節・腰への負荷を変化させ、筋骨格系の不調に寄与する可能性を指摘。
PMCで原文を確認する →

【⑦妊娠中・産後の歩行バイオメカニクス変化の根拠】

※7 Mei Q, Gu Y, Fernandez J. "Alterations of Pregnant Gait during Pregnancy and Post-Partum." Scientific Reports. 2018;8:2217.
16名の健康な妊婦を対象に、妊娠第2期・第3期・産後の下肢運動学と足圧分布を3次元モーション解析で測定した縦断研究。骨盤の前方傾斜、股関節・足関節の運動学的変化、足圧分布の変化が妊娠の進行とともに有意に変化し、産後と比較して顕著な差があることを報告。
Nature.comで原文を確認する →

【⑧産後の理学療法の有効性に関する根拠】

※8 Effectiveness of physical therapy on pain, disability and quality of life in women with lumbopelvic pain in postpartum period: a systematic review with evidence gap map and meta-analysis. BMC Women's Health. 2025.
産後の腰骨盤痛に対する理学療法の有効性を評価した系統的レビュー・メタ分析。37件のRCTを分析。スタビライゼーションエクササイズが短期的な疼痛軽減に高いエビデンスレベルで有効であると報告。徒手療法も中程度のエビデンスレベルで有効性が示されている。
BMC Women's Healthで原文を確認する →

【⑨仙腸関節の可動域に関する精密計測の根拠】

※9 Sturesson B, Selvik G, Udén A. "Movements of the sacroiliac joints. A roentgen stereophotogrammetric analysis." Spine. 1989;14(2):162-165.
仙腸関節障害のある25名(女性21名、男性4名)を対象に、X線立体写真分析(RSA)で仙腸関節の可動域を精密計測した研究。生理的な荷重条件下での回旋は平均2.5度(0.8〜3.9度)、並進運動は平均0.7mm(0.1〜1.6mm)であり、症状のある関節とない関節の間に可動域の差はなかったと報告。仙腸関節の可動域が極めて小さいことを定量的に示した重要な研究。
PubMedで原文を確認する →

【⑩徒手矯正は仙腸関節の位置を変えないという根拠】

※10 Tullberg T, Blomberg S, Branth B, Johnsson R. "Manipulation does not alter the position of the sacroiliac joint. A roentgen stereophotogrammetric analysis." Spine. 1998;23(10):1124-1128.
仙腸関節機能障害のある10名の患者に対し、徒手的矯正(マニピュレーション)前後の骨盤の位置をX線立体写真分析(RSA)で計測した研究。10名全員で矯正後も仙骨と腸骨の位置関係に変化はなかった。一方、臨床テストの結果は矯正後に「正常化」していたことから、骨盤の位置を評価する徒手テスト自体が妥当ではないと結論。矯正の臨床効果が仮にあるとしても、それは骨の位置の変化(亜脱臼の整復)によるものではなく、軟部組織の反応によるものである可能性を示唆。
PubMedで原文を確認する →

【⑪産後の骨盤帯痛に対する個別化エクササイズの有効性】

※11 Stuge B, Laerum E, Kirkesola G, Vøllestad N. "The efficacy of a treatment program focusing on specific stabilizing exercises for pelvic girdle pain after pregnancy: a randomized controlled trial." Spine. 2004;29(4):351-359. / Stuge B, Veierød MB, Lærum E, Vøllestad N. "The efficacy of a treatment program focusing on specific stabilizing exercises for pelvic girdle pain after pregnancy: a two-year follow-up of a randomized clinical trial." Spine. 2004;29(10):E197-E203.
産後の骨盤帯痛のある81名の女性を対象としたランダム化比較試験。個別化されたスタビライゼーションエクササイズを中心とした治療群は、非特異的な理学療法を行った対照群と比較して、痛み・機能障害・QOLの全てにおいて有意な改善を示した。この効果は2年後の追跡調査でも維持されていることが確認され、産後の骨盤帯痛に対する個別化された運動療法の長期的な有効性を示した重要な研究。
PubMedで原文を確認する →

案内地図

京都府宇治市小倉町の宇治小倉あゆむ整骨院

住所 〒611-0042京都府宇治市小倉町蓮池173-13
宇治小倉あゆむ整骨院
施術時間 平日:9:00~19:00
土・ 日:9:00~18:00(実費施術のみ)
休診日:火曜日、金曜日、祝日
駐車場 車・バイク・自転車 : 院前に駐輪スペース有
最寄駅 近鉄小倉駅:徒歩9分