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足の裏が痛い・太腿とふくらはぎの外側のハリと痛み(50代・女性・宇治市伊勢田町)
足底筋膜炎・足の裏の痛みでウォーキングすら辛くなってきた症例
「日課のウォーキングを始めてから足の甲が痛くなって、今では足の裏まで痛い」 「歩くたびにふくらはぎの外側やお尻の横まで張ってつらい」 「インソールもストレッチも試したのに、良くならない」 こんな状態でお困りなら、この症例がヒントになるかもしれません。
このページでお伝えしたいこと
人生百年と言われるようになり、健康の為にウォーキングをされる方が増えてきました。年齢を重ねても自分の足で歩けること、これは本当に健康にとって大きな意味があり、重要なことです。ただ、その健康のためのウォーキングで、逆に足を痛めてしまう人も少なくありません。ウォーキングをする上で重要なこと、それは「正しい歩き方で歩く」ことです。良い靴を履くこと、長い距離、多い歩数を歩くことよりもまずは歩き方をチェックすること、歩き方が悪いとウォーキングが逆効果になることを頭の片隅に覚えておいてください。
| お名前 | M・S様 |
|---|---|
| 年齢・性別 | 52歳・女性 |
| 職業・生活スタイル | 主婦。宇治市伊勢田町にお住まいで、健康維持のため毎日ウォーキングを日課にされていた。 |
| 症状の部位 | 右足(足の甲・足の裏)および下肢外側(骨盤外側・大腿外側・ふくらはぎ外側) |
| 症状の経過 | 約1年前から日課のウォーキング中に右足の甲に痛みを感じるようになった。当初は軽微だったが、徐々に痛みが増強し、足の裏にも痛みが出現。ウォーキングが辛くなった段階で来院。 |
| 来院時の状態 | 足の甲および足底の痛みに加え、骨盤外側・大腿外側・ふくらはぎ外側に著明な張り感を認める。ウォーキング継続が困難な状態。 |
| 施術期間 | インソール作製と筋肉へのアプローチを組み合わせて継続施術中。 |
来院前の状態
Sさんが足に違和感を覚え始めたのは、約1年前のことでした。ウォーキング中に、右足の甲がじんわり痛み出したのが最初。 「ちょっと歩きすぎたかな」と思って休むと楽になっていたので、しばらくはそのまま続けていたそうです。ところが、歩くたびに痛みが少しずつ増してきて、気づいたら足の裏にまで広がっていました。そのうちに、ふくらはぎの外側・太ももの外側・骨盤の横あたりまで 「ガチガチに張る」感じが出てきたとのこと。
来院された時点では、こういう状態でした。
・ウォーキング中に足の甲と足の裏が痛む
・ふくらはぎの外側・大腿外側・骨盤外側に強い張りがある
・痛みをかばって歩くので、歩くたびに脚全体がどっと疲れる
・ウォーキングがまともに続けられない
・1年近く経っても良くなる気配がない
長年の日課だったウォーキングができなくなる不安に加えて、「脚全体にまで症状が広がっているのは何か大きな病気なんじゃないか」という心配も抱えていらっしゃいました。
来院前に試してみたこと・うまくいかなかったこと
痛みが出始めた頃、歩く距離を減らして様子を見られていたそうです。たしかに一時的には楽になるものの、またウォーキングを再開すると痛みがすぐ戻ってしまう。この繰り返しで、根本的には何も変わっていなかったとのことでした。
足の痛みに対して、市販のクッション性インソールも試されていました。履いている間は「少しマシかな?」という感覚はあったものの、痛み自体は変わらず、脚の外側の張りにいたっては全く改善しなかったそうです。
足の甲や足の裏の痛みを「歩きすぎ」と考えて休むだけでは、痛みの元になっている足の使い方の問題はそのまま残ります。市販のインソールも、足裏のクッション性を補ってくれはしますが、歩くときの足の動きそのものを変える力はありません。症状が足だけでなく脚全体に広がっている場合は、足のかたちや歩き方から見直す必要があります。
来院のきっかけ・初回の印象
「1年以上経っても良くならないし、最近は足の裏だけじゃなくて脚全体が張ってきてつらいんです。放っておいたら歩けなくなると困ると思って」とのことでした。伊勢田町のご自宅からお車で来院されました。
最初にSさんの歩き方を見たとき、すぐに気になったのが、足の裏全体が地面に接する瞬間に土踏まずが大きく潰れて、足が内側にグッと倒れ込んでいたことです。それに引きずられるように、体全体が左右にぶれる歩き方になっていました。触ってみると、脚全体の筋肉がかなり張っていて、特に骨盤の外側から太ももの外側、ふくらはぎの外側にかけてがガチガチでした。問診と歩行評価・触診を合わせて判断すると、今回の症状の根っこにあるのは 「過回内偏平足:足が過度に内側に倒れ込むタイプの偏平足」による歩行時の力学的な負荷の偏りです。脚の外側の筋肉は、崩れた足のバランスをなんとか補おうとして酷使され続けた結果、限界を迎えていたと考えられます。
原因の説明
評価の結果、Sさんの足の痛みと脚の外側の張りには、大きく2つの原因がありました。ひとつは「過回内偏平足」による歩き方の問題。もうひとつは、それをかばい続けたことで生じた脚全体の筋肉の癒着と過緊張です。
「過回内」というのは、歩いているときに足が必要以上に内側へ倒れ込んでしまう状態のことです。
足は着地するときに少し内側へ傾いて衝撃を吸収するのが普通なんですが、
過回内ではこの傾きが大きすぎる状態です。
【これが引き起こす問題】
・土踏まずが潰れすぎて、足の裏の筋膜が引っ張られ続ける
・不安定な足をなんとか支えようと、ふくらはぎ・太もも・骨盤の外側の
筋肉がずっと頑張り続ける
・一歩ごとに足と脚に余計な負荷がかかり続ける
Sさんの場合、過回内の状態毎日続けてきたウォーキングが原因で蓄積されてきた負荷が、足の裏や脚の外側にまで影響を及ぼしていたと考えられました。
過回内偏平足があると、歩くたびに崩れた足のバランスを脚全体の筋肉が補おうとします。特に骨盤の外側・太ももの外側・ふくらはぎの外側の筋肉は、常に「踏ん張り続ける」状態になるので、そのうち筋肉の中に癒着が起きて、張りや痛みとして表に出てきます。Sさんの「骨盤の横から太もも・ふくらはぎの外側までガチガチに張る」という訴えは、まさに足の問題に対して脚全体が無理をした結果でした。
足底筋膜というのは、かかとの骨から足の指の付け根まで伸びている丈夫で膜状の組織です。過回内で土踏まずが繰り返し潰れると、この筋膜がずっと引っ張られ続けることになります。 その積み重ねで炎症や細かい傷が蓄積されて足の裏の痛みにつながります。これがいわゆる「足底筋膜炎」です。Sさんの場合、最初は足の甲の痛みだったのが足の裏にも広がったという流れは、過回内による負荷がじわじわ進行していったと想像できます。
施術の方針
Sさんへの施術は、次の3本柱で進めました。
(1)脚の筋肉の癒着を改善する:骨盤の外側・太ももの外側・ふくらはぎの外側を中心に、手で丁寧にほぐし、筋肉の柔軟性と血流をとりもどすことにより筋肉同士の癒着を改善します。
(2)インソールで歩き方を変える:過回内を修正するインソールをオーダーメイドで作製して、歩くときに足が正しい位置を保てるようにする。これで足の裏や脚全体への余計な負担を減らす。
(3)経過を見ながら調整:症状の変化に合わせてやり方を微調整しつつ、足の裏の痛みの改善を目指す。
・歩行評価:足が地面に着くときに土踏まずが崩れ、体が左右にぶれるのを確認
・触診:骨盤の外側・太ももの外側・ふくらはぎの外側の筋肉の張りと癒着を確認
・足の評価:過回内偏平足と判断
・骨盤の外側・太ももの外側・ふくらはぎの外側を中心に手技施術
→ 癒着した筋肉を丁寧にほぐして、硬くなった組織の柔らかさを取り戻す。
・インソール作製の開始
→ 過回内を修正するオーダーメイドのインソールを作製。
歩くときに足が正しいポジションを保てるように矯正する。
・骨盤の外側・太ももの外側・ふくらはぎの外側の痛みと張りはかなり改善。
・足の裏の痛みはまだ残っているものの、改善の兆しが出てきている。
・足の裏の痛みは、インソールで過回内を修正しつつ引き続き経過を見ている段階。
・足の裏の筋膜への負担が減っていけば、痛みも徐々に和らいでくると予想。
脚の外側の張りと痛みは、過回内のせいで筋肉が無理をし続けた結果なので、インソールで足元の環境を整えてあげると比較的早く楽になります。一方で、足底筋膜炎のほうは慢性化していたぶん、組織が回復するまでにはどうしても時間がかかります。ここを焦ると逆効果なので、インソールでサポートしながらじっくり経過を追っていく方針にしています。また、足の甲・足の裏の痛みや痺れは坐骨神経にも由来しますので、必要に応じて坐骨神経の神経モビライゼーションを行う予定です。
患者様の声
【Sさんからのご感想 ※施術経過中の聞き取りより
「1年もずっと足が痛くて、もうウォーキングは諦めないといけないかな、と思い始めていました。ふくらはぎや太ももの外側まで張ってきた頃には、何か大きな病気じゃないかと不安にもなっていました。 こちらに来て先生に診ていただいたら、足の倒れ方が原因で脚全体に余計な負担がかかっていると説明していただき、なぜ足だけでなく脚全体が張るのかがやっと分かりました。インソールを入れてもらって歩くと、脚の外側の張りがずいぶん楽になり安心感がありました。足の裏の痛みはまだ残っていますが、以前より歩けるようになってきた気がします。少しずつ改善しているので、焦らず続けていこうと思っています」
施術を終えて
Sさんのケースで最初に注目したのは、「症状がどこまで広がっているか」でした。足の甲から足の裏、さらに骨盤の横・太ももの外側・ふくらはぎの外側まで張りと痛みが及んでいる。これは足の裏だけの問題ではなく、歩き方の異常が脚全体に影響を及ぼしていると推測できます。 実際に歩いてもらうと、足が地面に着くたびに土踏まずが潰れて内側に倒れ込む動きがはっきり見えました。いわゆる「過回内偏平足」の典型です。この状態だと、歩くたびに足の裏の筋膜が引っ張られ続けるので足底筋膜炎を起こしやすくなりますし、崩れた足元のバランスを脚の外側の筋肉が必死に支えようとするので、広い範囲に張りと痛みが出てきます。市販のインソールで改善しなかったのも納得です。クッション性を足すだけでは、足の倒れ込みそのものは止められません。過回内を修正するには、足が正しい位置を保てるように設計されたインソールが必要です。施術では脚全体の筋肉の癒着をほぐすのと並行して、過回内を修正するインソールを作りました。1ヶ月後には脚の外側の張りと痛みはかなり改善し、現在は足の裏の痛みの改善に取り組んでいるところです。 「足が痛い」という訴えは一見シンプルですが、歩き方や足のかたちを丁寧に見ていくと、なぜその場所が痛むのかが見えてきます。症状が広い範囲に出ている場合ほど、全体を見渡す視点が大事です。足の痛みが長引いている方、脚全体の張りや痛みが気になる方は、まず一度ご相談ください。伊勢田方面からも多くの方にご来院いただいています。
よく頂く質問
足底筋膜炎はどのくらいで改善しますか?
症状の程度や経過期間、日頃の生活によって個人差があります。Sさんのように1年以上続いた慢性の状態だと、脚の外側の張りや痛みは比較的早く楽になっても、足の裏の痛みについてはもう少し時間がかかることがあります。 まずはしっかり状態を見せていただいた上で、「どのくらいで良くなりそうか」の見通しをお伝えします。早めに手を打つほど回復も早い、というのが正直なところです。
インソールはオーダーメイドでないと効果がありませんか?
市販のインソールでも、足裏のクッション性を補うという意味では役に立ちます。ただ、過回内のように「足の動き方そのもの」に問題がある場合は、それだけでは足りないことが多いです。 過回内が原因なら、足の動きを正しくコントロールできるように設計されたインソールが必要になります。まずは足の状態を見せていただいて、どんなインソールが合っているかを判断させてください。
足の痛みのほかに脚全体が張っているのは関係ありますか?
大いに関係があります。今回のSさんがまさにそうでしたが、足のかたちに問題(過回内偏平足)があると、歩くたびに脚全体の筋肉に余計な負担がかかります。 「足が痛いのに、なぜふくらはぎや太ももまで張るんだろう?」という疑問は、歩き方を見ればたいてい原因がはっきりします。
ウォーキングは続けてもいいですか?
正直なところ、状態によります。痛みがあるまま無理にウォーキングを続けると悪化するリスクがありますし、かといって全く歩かないと筋力や柔軟性が落ちてしまいます。「どのくらい歩いていいか」「どんな歩き方がいいか」は、足の状態を見てから個別にお伝えしますので、まず一度来院していただければと思います。
整形外科で特に異常なしと言われましたが、来院できますか?
レントゲンやMRIは骨や関節の形を見るのは得意ですが、筋肉の癒着や足のかたちの問題、歩き方のクセは画像だけではなかなかわかりません。「画像で異常なし」は「原因がない」という意味ではありません。当院では歩行評価・触診・足の評価を組み合わせて、痛みの原因を探っていきますので、是非ご来院ください。
参考文献
このページの内容は、以下の論文・ガイドラインをもとに書いています。
【①過回内と足底筋膜への過剰牽引ストレスの根拠】
※1 Bolgla LA, Malone TR. "Plantar fasciitis and the windlass mechanism: a biomechanical link to clinical practice."
Journal of Athletic Training. 2004;39(1):77-82.
過回内(excessive pronation)が内側縦アーチの過度な低下を招き、足底筋膜への持続的な牽引ストレスにつながるメカニズムをウィンドラス機構モデルで解説したレビュー論文。過回内が足底筋膜炎の力学的原因として歴史的に広く認められていることを記載。
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【②偏平足・過回内と足底筋膜炎発症リスクの根拠】
※2 Kim YS, et al. "Potential for foot dysfunction and plantar fasciitis according to the shape of the foot arch in young adults."
Journal of Exercise Rehabilitation. 2018;14(3):490-494.
偏平足(アーチ低下)群では正常足群と比較して、足底筋膜の厚みの増大・足関節背屈可動域の低下・足機能スコアの悪化が有意に認められたことを示した研究。偏平足が足底筋膜炎のリスク因子となりうることを示唆。
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【③過回内による下肢全体への代償的負荷の根拠】
※3 Srivastava S, et al. "Physiotherapeutic interventions for individuals suffering from plantar fasciitis: a systematic review."
Journal of Musculoskeletal Research. 2023.
過回内(overpronation)が歩行中に下肢全体の内旋と骨盤傾斜を引き起こし、下肢外側の筋群へ代償的な負荷をかけることを記載したシステマティックレビュー。「過回内は足だけでなく下肢全体の問題」であることを支持。
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【④インソール(足底板)が足底筋膜への負荷を軽減する根拠】
※4 Bonanno DR, et al. "Effectiveness of foot biomechanical orthoses to relieve patients suffering from plantar fasciitis: is the reduction of pain related to change in neural strategy?"
Rehabilitation Research and Practice. 2019.
足底板が荷重・歩行時の組織ストレスを軽減し、内側縦アーチを挙上することで足底筋膜炎患者の疼痛を即座に緩和することを示したレビュー論文。「足底板は足底筋膜炎の初期治療として最良の選択肢の一つ」と記載。
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【⑤市販インソールでは過回内を修正できない根拠】
※5 Tahririan MA, et al. "Therapeutic considerations for patients with chronic plantar fasciitis."
Medicine. 2023;PMC11208983.
過回内が足底筋膜炎の原因である場合、足部の安定性を高めてアライメントを修正するよう設計された足底板が必要であることを記載。クッション性のみを補う一般的なインソールとは機能的に異なることを説明。
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最後に
Sさんのように、足の甲や足の裏の痛みが脚全体の張りにまで広がっていても、 歩き方と足のかたちをきちんと見ていけば原因は特定できますし、 そこに的確に手を打てば改善するケースは少なくありません。 「もう何年も痛い」「よそで診てもらったけど良くならなかった」という方ほど、 一度しっかり評価を受けてみてほしいと思っています。 当院では初回に歩行評価・触診・足の評価を丁寧に行い、 原因をお伝えした上で施術方針をご説明します。 宇治市小倉町・伊勢田町エリアを中心に、足や脚のお悩みでお越しになる方が多い院です。 近鉄伊勢田駅からはお車で約10分。お気軽にご相談ください。
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| 住所 | 〒611-0042京都府宇治市小倉町蓮池173-13 宇治小倉あゆむ整骨院 |
|---|---|
| 施術時間 | 平日:9:00~19:00 土・ 日:9:00~18:00(実費施術のみ) 休診日:火曜日、金曜日、祝日 |
| 駐車場 | 車・バイク・自転車 : 院前に駐輪スペース有 |
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