宇治市小倉・伊勢田エリアの整骨院
「膝(膝の内側)が痛くてまっすぐ伸ばせない」50代女性
膝(膝の内側)が痛くてまっすぐ伸ばせない症例
「膝が痛くて、まっすぐ伸ばせない」 「歩くとき、気づいたら膝を曲げてかばいながら歩いている」 「最近、自分の足がO脚になってきているような気がする」 もしあなたがこのような状態であれば、この症例があなたのヒントになるかもしれません。
このページでお伝えしたいこと
歩く際に膝の痛みや違和感を感じてる、健康のためにウォーキングを始めたが膝が痛くなってきた、など膝の痛みに悩まれている方が多くいらっしゃいます。膝の痛みで「水を抜いてもらっても」「ヒアルロン酸の注射をしても」「痛み止めを飲んでも」「サポーターをしても」改善しないから・・・とあきらめておられる方も少なくありません。これまでの多くの膝の痛みで悩まれている方を診てきた経験上、膝の痛みの多くは「膝まっすく伸ばせない」ことが原因であることが多くあります。膝に痛みがある時、まずは膝をまっすぐに伸ばせるように改善することが重要となります。また、変形性膝関節症が進行し、膝自体が変形してしまうと、その変形を改善することは難しくなりますので、なるべく早く受診されることをおすすめしています。
| お名前 | T・K様 |
|---|---|
| 年齢・性別 | 55歳・女性 |
| 職業・生活スタイル | 専業主婦。日常の家事全般。以前は週に数回ウォーキングを楽しんでいた。 |
| 症状の部位 | 右膝(膝前面・膝蓋骨周辺) |
| 症状の経過 | 数ヶ月前から徐々に右膝に痛みを感じるようになり、特に膝をまっすぐ伸ばす動作で膝の内側に痛みが増悪。痛みがあるためか歩くとき無意識に膝を軽く曲げたままにするようになり、最近ではO脚が進んでいるような感覚もあると来院。 |
| 来院時の状態 | 膝の完全に伸ばすことが困難。歩く際はに膝を少し曲げて膝をかばいながら歩いている状態。 |
| 施術期間 | テーピング併用の施術を数回実施し、症状が大幅に改善。 |
来院前の状態
Kさんが最初に違和感を覚えたのは、数ヶ月前のことでした。「最初は少し膝が痛いかな、という程度だったんです。でも気づいたら、膝をまっすぐ伸ばすと膝の内側に痛みが出るようになって。歩くときも、いつの間にか膝を少し曲げてかばうようになっていました」
何かが原因で痛めた記憶はなく、いつの間にか痛みが出てきたということです。それだけに「このまま放っておけばいつか治るだろう」と思い、しばらく様子を見をされていたようですが、痛みは改善するどころか、日に日に気になる場面が増えてきたとのこと。
・膝を完全に伸ばす動作(立ち上がる、歩く)で膝の内側に痛みが出る
・歩くとき、膝を曲げたままかばって歩くようになった
・足がO脚になってきているような気がする
・ウォーキングをやめてしまった
・階段の上り下りが怖くなってきた
「このまま進んだら、もっと歩けなくなるんじゃないかと思って、
さすがに診てもらおうと決めました」
そのような経緯でご来院されました。
来院前に試してみたこと・うまくいかなかったこと
「動かすと痛いから、なるべく歩かないようにしていました。でも安静にしていても特に良くなる感じがなくて」 痛みを感じる動作を避けることで一時的にはしのいでいましたが、 根本的な改善にはつながりませんでした。
膝を守ろうと市販のサポーターを使用しましたが、 装着中は多少楽な気がするものの、外すとやはり痛みが戻る状態でした。
膝の痛みは、加齢による変化が関係することもありますが、 「どの組織が痛みを発しているのか」を特定することが改善への第1歩です。原因の組織を明確にし、その組織に対して適切な施術をすることで、 痛みの状態は大きく変わります。
来院のきっかけ・初回の印象
「安静にしていても変わらないし、O脚がひどくなっていくような気がして、このまま放っておくのはよくないと思いました。近所でこちらの整骨院を知って、一度診てもらおうと思って来ました」
来院時、Kさんは歩行時に明らかに右膝をかばう歩き方をされていました。 足をまっすぐに踏み出しきれず、膝を軽く曲げたまま歩いている状態です。状態を確認すると、膝をまっすぐ伸ばすと、とくに膝蓋骨(お皿)の下の内側あたりに痛みが集中していることがわかりました。「膝のお皿の下にある膝蓋下脂肪体という組織を触診しここが痛いですか?」と確認すると、 「そうです、まさにそこです」とのことでした。 この時点で、痛みを発している組織は「膝蓋下脂肪体」であると確認することができました。
原因の説明
触診・評価を進めた結果、膝痛の主な原因は 「膝蓋下脂肪体の柔軟性低下」の可能性がかなり高いとご説明をしました。
膝蓋下脂肪体とは、膝蓋骨(お皿)のすぐ下にある脂肪組織のことです。
【主な役割】
・膝の伸展時に膝蓋骨を滑らかに動かすためのクッション
・関節内の圧力を分散させる緩衝材
・膝関節の潤滑を補助する
重要なのは、膝蓋下脂肪体は非常に神経が豊富な組織であるため、非常に痛みを感じやすい特徴を持っています。そのため、この組織が硬くなったり炎症を起こしたりすると、強い痛みを発しやすくなります。
膝を伸ばしきらないまま歩き続けると、膝関節の内側への負荷が増大し、結果的にO脚の進行につながります。Kさんの「O脚になってきているような気がする」という感覚は、この歩行パターンの変化と密接に関係していました。つまり、痛みを発している膝蓋下脂肪体の問題を解決し、膝をしっかり伸ばして歩けるようにすることが、O脚の進行を食い止めることにもつながります。
施術の方針
Kさんへの施術は、以下の方針で進めました。
(1)膝蓋下脂肪体の柔軟性回復:手技施術による組織のリリース
(2)テーピングによるサポート:膝蓋下脂肪体への過剰な圧迫を軽減し、
日常生活での動作をサポート
(3)歩行改善:膝を伸ばして歩く動作の回復
・膝蓋下脂肪体を中心とした膝前面の手技施術
→ 硬くなった膝蓋下脂肪体の柔軟性を回復させるため、丁寧に組織をほぐして可動性を引き出しました。
・テーピング
→ 膝蓋骨の動きをサポートし、膝蓋下脂肪体への不要な負担を軽減するテーピングを施しました。
テーピングにより、動作時の痛みを抑えながら
膝を伸ばす動作の練習が可能になります。
施術前 → 膝を伸ばすことが困難、伸ばすと痛みが出る
施術後 → 膝を伸ばすことができるようになり痛みが軽減
来院時は膝をかばいながら歩いておられましたが、施術後は痛みがかなり軽減し、スタスタと歩けるようになられていました。
「膝をなるべく伸ばして歩くことを意識してください」 膝をかばった歩行を続けることで、O脚がさらに進行するリスクがあります。痛みが許容できる範囲で、意識して膝を伸ばして歩くようお伝えしました。
継続して膝蓋下脂肪体へのアプローチとテーピング。
「膝が伸びてきた感じがして、歩き方が変わってきたと主人にも言われました。
だいぶ普通に歩けるようになってきています」
痛みは回数を重ねるごとに軽減し、膝をまっすぐ伸ばして歩けるようになっていきました。
単に痛みを和らげるだけでなく、膝蓋下脂肪体の柔軟性を取り戻すことで「膝が伸びる」状態を作ること、そしてその状態をテーピングでサポートしながら日常動作へ落とし込んでいくことを重視しました。
患者様の声
【Kさんからのご感想※終了時のアンケートより
「膝が痛くてまっすぐ伸ばせない状態が続いていて、このまま歩けなくなるんじゃないかと不安でした。 O脚もひどくなっているような気がしていて、どうしたらいいのかわからなかったです。こちらに来て、「膝のお皿の下の組織が硬くなっているのが原因です。 と説明していただいて、初めて痛みの原因がわかりました。漠然とした不安がなくなって、かなり気持ちが楽になりました。施術をしてもらったら、その日のうちに歩くのが楽になって、施術を続けるうちに膝がちゃんと伸びるようになってきました。今は歩き方もずいぶん普通に戻ってきたと思います。痛いから動かさないでいたのが、逆によくなかったのかもしれないですね。ちゃんと原因を調べて施術してもらえて、来て良かったです」
施術を終えて
Kさんのケースで最初に重視したのは、「痛みを発している組織を正確に特定すること」でした。膝の痛みは非常に多くの原因が考えられます。変形性膝関節症、半月板損傷、鵞足炎、腸脛靭帯炎など同じ「膝が痛い」という訴えでも、どの組織が問題なのかによってアプローチはまったく異なります。むやみに施術を始める前に、どこが痛みの発生源なのかを丁寧に評価する。これが改善において非常に重要となります。Kさんの場合、問診と触診から「膝蓋下脂肪体」が強く疑われました。膝蓋下脂肪体は神経が非常に豊富なため痛みを感じやすい組織で、膝の痛みの原因でよく見られる症例です。慢性的な刺激や炎症によって柔軟性が失われると、膝の伸展時に挟み込まれて痛みを発します。この状態では、膝を伸ばしきれなくなるため、歩行時に膝を曲げてかばう歩き方になりやすく、それがO脚の進行にもつながります。対応として、膝蓋下脂肪体の柔軟性回復を目的とした施術を行いながら、テーピングで膝蓋骨の動きをサポートしました。テーピングは痛みを抑えるだけでなく、膝を伸ばして歩く動作の「練習」を可能にする役割も担っています。膝の痛みでお悩みの方に多いのは、「痛いから動かさない→筋肉や組織が硬くなる→さらに動かしにくくなる」 という悪循環です。痛みを発している組織を特定し、そこへ的確にアプローチすることで、この悪循環を断ち切ることができます。「膝が痛くてまっすぐ伸ばせない」「歩き方がおかしくなってきた」 そのような状態でも、正しいアプローチで改善できるケースは多くあります。膝の痛み原因が膝蓋下脂肪体の場合、施術後にかなりの痛みを改善することが可能なケースが多い印象です。まず一度、お気軽にご来院ください。
よく頂く質問
膝蓋下脂肪体の問題は、どのくらいで改善しますか?
症状の程度や経過期間によって個人差がありますが、施術後にかなり痛みが軽減することが多いように思います。痛みで足を引きずられて来院された方が、スタスタと歩いて帰られることもめずらしくありません。
テーピングは自分でも貼れますか?
テーピングの目的や貼り方は、症状や状態によって異なります。正しく貼れていない場合、効果が出ないだけでなく皮膚トラブルの原因になることもあります。 施術の中で、適切なテーピング方法についてもお伝えしていきます。まずはご来院の上、状態を確認させてください。
O脚は改善できますか?
Kさんのように、膝を伸ばしきれない歩行パターンが原因でO脚が進行している場合は、膝の痛みを改善して正しい歩行を取り戻すことで、O脚の進行を食い止めることが期待できます。 骨格そのものの変形が原因の場合とは、アプローチが異なります。まず現状の評価を行い、適切なご説明をします。
膝が痛いのに動かしていいのですか?
「痛いから動かさない」という判断が、かえって症状を長引かせるケースは少なくありません。 動かさないでいると、膝蓋下脂肪体を含む組織の柔軟性がさらに失われ、膝が伸びにくい状態が固定化されていきます。 「どのくらい・どのように動かすべきか」は状態によって異なりますので、まず正確な評価を受けた上で指導を受けることが大切です。
整形外科でレントゲンを撮っても異常なしと言われましたが、施術できますか?
レントゲンでは骨や関節の形状は確認できますが、軟部組織(膝蓋下脂肪体・靭帯・半月板など)の問題はX線では写らないため、「骨に異常なし」は「痛みの原因がない」ことを意味しません。痛みを発している組織を丁寧に評価し、適切なアプローチを行います。
最後に
「膝が痛くてまっすぐ伸ばせない」でお悩みの方へ
Kさんのように、「膝をかばって歩いている」「O脚が気になり始めた」という状態でも、痛みを発している組織を特定し、的確にアプローチすることで改善できるケースは多くあります。
大切なのは「どこが痛みの原因なのか」を正確に評価すること。当院では初回に丁寧な問診・触診を行い、原因となっている組織を特定した上で施術を進めます。「年のせいだから仕方ない」と諦める前に、まず一度ご来院ください。
参考文献
このページで紹介している内容は、以下の論文・ガイドラインに基づいています。
【膝蓋下脂肪体の解剖・神経支配・痛みの根拠】
※1 Dragoo JL, Johnson C, McConnell J. "Evaluation and treatment of disorders of the infrapatellar fat pad."
Sports Medicine. 2012;42(1):51-67.
膝蓋下脂肪体(ホッファ脂肪体)の解剖・神経支配・血管・病態・治療を包括的にレビューした論文。「豊富な神経支配を持ち、痛みを感じやすい組織」であること、手技療法・テーピングが有効な治療選択肢であることを記載。
PubMedで原文を確認する →
※2 Bohnsack M, et al. "Distribution of substance-P nerves inside the infrapatellar fat pad and the adjacent synovial tissue: a neurohistological approach to anterior knee pain syndrome."
Archives of Orthopaedic and Trauma Surgery. 2005;125(9):592-597.
膝蓋下脂肪体内のサブスタンスP(痛み伝達物質)を含む神経線維の分布を組織学的に確認した研究。膝蓋下脂肪体が前膝部痛の発生源となりうることを示した。
PubMedで原文を確認する →
※3 Hannon J, et al. "Evaluation, treatment, and rehabilitation implications of the infrapatellar fat pad."
Sports Health. 2016;8(2):167-171.
膝蓋下脂肪体の可動性低下が疼痛・機能障害につながることを示したレビュー。「膝蓋下脂肪体は前膝部痛の主要な発生源となりうる」と記載。
PMCで原文を確認する →
【手技療法による膝蓋下脂肪体の柔軟性改善の根拠】
※4 Kitagawa T, Ozaki N, Aoki Y. "Effect of physical therapy on the flexibility of the infrapatellar fat pad: A single-blind randomised controlled trial."
PLOS ONE. 2022;17(3):e0265333.
手技療法(マニュアルセラピー)が膝蓋下脂肪体の柔軟性を改善することを超音波画像で確認した初のランダム化比較試験。手技施術の客観的効果を示した重要な論文。
PubMedで原文を確認する →
※5 Kitagawa T, et al. "Volume and mobility of the infrapatellar fat pad during quasi-static knee extension after manual therapy in patients with knee osteoarthritis: a randomized control trial study."
Journal of Physical Therapy Science. 2022.
変形性膝関節症患者において手技療法が膝蓋下脂肪体の可動性を改善し、膝伸展時の動態に好影響を与えることを示したランダム化比較試験。
PMCで原文を確認する →
【膝蓋下脂肪体の線維化・慢性疼痛の根拠】
※6 Onuma H, et al. "Fibrotic changes in the infrapatellar fat pad induce new vessel formation and sensory nerve fiber endings that associate prolonged pain."
Journal of Orthopaedic Research. 2020;38(6):1296-1306.
膝蓋下脂肪体の線維化(硬化)が新しい血管と感覚神経終末の形成を引き起こし、慢性的な痛みと関連することを示した研究。
PubMedで原文を確認する →
【テーピングによる膝蓋下脂肪体へのアプローチの根拠】
※7 Mace J, et al. "Infrapatellar fat pad syndrome: a review of anatomy, function, treatment and dynamics."
Acta Orthopaedica Belgica. 2016;82:94-101.
膝蓋下脂肪体症候群の解剖・機能・治療・動態に関する総説。テーピングによる膝蓋骨アンローディングが膝蓋下脂肪体への過剰な圧迫を軽減する治療として記載されている。
PubMedで原文を確認する →
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