患者様からよく頂く質問で、ぎっくり腰や寝違いそして捻挫の際、冷やせばいいのか?温めればいいのか?わからない・・・という質問があります。
簡単にいうと、受傷直後(痛めた直後)は、「内出血がひどくならないよう」「痛みを緩和するため」に冷やす。
内出血・痛みが少しでも落ち着いてきたら冷やすのを止める。
早く治すためには温める。※温めると痛みが増す可能性もあります。
と考えて頂ければよいと思います。
ここで重要なことは、冷やす(アイシング)効果です。
冷やす(アイシング)効果は、「止血・鎮痛」を目的としてするものであり、筋肉の損傷を回復するためのものでないということ・・・
なので、「我慢できる程度の痛みで、内出血もない」場合は、アイシングは特に必要ありません。
筋肉の損傷をはじめとする細胞の損傷を修復するためには血液が必要で、
冷やすということは血流抑制される=細胞の修復が促進されないということになりますので、早く治すという意味では、「冷やす」より「温める」ことの方が重要となります。
ご自身の症状と相談しながら、「冷やす」「温める」、もしくは「冷やしも温めもしない」という選択をして下さい
また、正しいアイシングの方法がわからないという質問もよく頂きますので、下記にアイシングの方法も記載しておきます。
※冷やす方法を間違えると凍傷などの危険もありますので、正しい方法で冷やすようにして下さい。
◆アイシングの仕方
(1)氷をビニール袋などに入れ、中の空気を抜きしばります。
※もちろん市販のコールドパック等でもかまいません。
(2)痛みのある個所に氷を当て、患部を冷やします。
※直接氷を肌にあてるのではなく、必ずタオル等の上から冷やして下さい。
(3)15~20分患部を冷やします。
※肌の感覚がなくなる前に冷やすのをやめるのが理想的です。
(4)40分程度冷やすのを辞め、再度冷やしはじめます。
以上、ご自宅でアイシングをする際の参考にして下さい。
◆2021年5月15日加筆修正